アカメはやっぱり吉野川にもいた!
アカメという謎の巨大魚をご存じだろうか。成長すると1.5m30kgを超える日本最大のフィッシュイーターで,四万十川など太平洋側の川の汽水域をすみかとしており,徳島県では浅川湾につながる海老が池(汽水湖)のアカメが有名だった。それが,吉野川河口(支流鮎喰川の合流点)で初めて捕獲されたのだ。その徳島新聞記事を見て胸がときめいたのはぼくだけではあるまい。 汽水域というのは不思議なところだ。川でありながらその流れはある時は海に向かい,ある時は山に向かう。海水と淡水が混じり合い,海の魚も川の魚もともに生息できる場所。海であるとともに川であることがゆるされる場所。太古,人類の祖先たちが大地という新天地を目指したのも,ここからだった。茫洋としてとらえどころがなく,ただ豊かさにみちている。 「吉野川にはなあ,1mのチヌがおるんよ。わしは潜って見たんじゃ」という川漁師の矢田さんのほら話も,そら吉野川の河口ならおるかもしらんなあ,と思わせてしまうのが汽水域というものである。ここに1.5mのアカメが,ルビー色の目を光らせて悠然と泳ぐ姿を想像するだけでもう胸が躍る。 こんな汽水域が26万都市の中にあることが,奇跡のような気がする。
by himenom
| 2006-08-19 01:39
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