9月22日(木)晴 来週は国交省に行く

今日,国交省河川局は,ホームページで吉野川整備基本方針(原案)を発表した。
注目点は,2点あった。新たなダムは作るのか。可動堰は作るのか。
1 基本高水は変えない。よって「洪水調節施設」が必要。(「ダム新設」を言い換えただけ)
2 第十堰は,洪水の支障となる。よって「対策」が必要。(「改築」を言い換えただけ)

われわれの考えは,次のようなものだ。
1 基本高水は過大。現状で新設ダムは不要。森林の改善でさらに洪水流量を減らすべき。
2 第十堰は洪水障害になっていない。文化遺産として積極的に保全すべき。

その科学的根拠がある。
13人の学者グループ「吉野川流域ビジョン21委員会」の報告書である。3年間の現地調査に基づき,森林の洪水防御力「緑のダム」機能を,1級河川の解析に使った日本で初めての研究報告だ。3200万円の研究費は半額が市民のカンパ,残りの半額が徳島市の支出である。これも前代未聞であろう。

さらに昨年の連続台風豪雨だ。
23号台風の岩津地点のピーク流量は毎秒16400トン,吉野川観測史上最大の洪水だったため,可動堰計画の検証にもってこいのケースとなった。結果,第十堰の影響範囲はびくともしなかったが,第十堰以外の箇所では2600戸の床上浸水や,下流川内堤防の欠壊など吉野川全流域に甚大な被害が出た。計画の誤りは明白だ。20年間,数十億円もの金を使い,可動堰に血道を上げた結果だ。どう責任をとるのか(と,これは国交省の口癖のまね)。

もし検討委員会が,科学的,中立公正に審議をするのであれば,基本方針の根幹に関わるこれらの点について,十分に議論する責任がある。そこで,ビジョン報告書と意見書を28名の委員全員に送ることにした。これは国交省が責任をもって送ってくれることになった。

さて,この基本方針原案を審議する検討小委員会は26日に開催される。委員のほとんどは知らない方ばかりであるが,われわれの提言をどのように議論するのか,まずは予断を持たずに見てみたい。そこで,26日は久しぶりに国交省に行くことにした。

当日のスケジュール
10時~12時 河川整備基本方針検討小委員会 
        国交省11階 特別会議室
        傍聴(当方から3名予定)
13時~13時30分 記者クラブ会見室で記者会見
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by himenom | 2005-09-23 00:47
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