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10月18日(水)晴 ブログ一休み

今週末は,国交省の案内で,肱川の二線堤の視察に行く。
翌日は朝から,第十堰資料の編集が,本格的に始まる。
来週末は,多重債務問題の全国集会が松山である。
その翌日は,熊本で水源連の全国総会だ。
再来週木金は,日弁連の一行が第十堰に視察にくる。
吉野川の河川整備計画の作り方を調べに来るのである。
その日今年の川の学校最終回も善入寺島で始まる。
さらに週末,中国からは,世界遺産「都江堰」研究の第一人者,周魁一教授ほか著名な学者が第十堰にやってくる。日曜の午後,ふれあい健康館の講演会(通訳付)はおすすめである。
今夜はみんなの会の例会。
あっと驚く来年の企画を若い人たちに作らせるつもり。
買ったばかりのパパチャリで出かけた。
鮎喰川を越えると,畑の中の暗闇道が続く。
だが,なつかしい本物の暗闇は,もうなくなっている。
ブログは当分できない。駆け足で予定のみを記しておく。
# by himenom | 2006-10-19 01:44

10月12日(木)晴  マイ自転車

ぼくの愛車は,太陽と緑の会で,5000円で手に入れた宮田製通勤車。
ボディのひび割れが進み,ライトは壊れ,ブレーキもすり減り,
湿度の低い晴れの日が続くと,ギーコギーコと音がする。
そしてきのう,ついに前輪がパンクしてしまったのだ。
たかだか歩道と車道の段差の軽いショックで。
これはもう寿命に違いない。

村上市議の行きつけの,ナカニシサイクルに行った。
ロードレーサーとか,マウンテンバイクとか,
かっこいいスポーツ車が,ラインダンスのように並んでいる。
だが店主は,客の特性を一目で見抜いたらしく,
ラインダンスの方は見向きもせずに,カタログをぼくに見せた。

「これがママチャリ」
          ふんふん
「つぎはババチャリ」
          えっ,ババチャリ・・・・
「そしてパパチャリ」
          ぱっ,ぱっ,ぱぱちゃり・・・!

「姫野さんにはパパチャリの6段変速,かご付,自動空気入れ付がいいでしょう。 
そうそう腰痛対策に大きなサドルに変えておきましょう」

なんという慧眼。その気配り。
さらに,

ぼくの視線が,ちらっと店頭の特売コーナー8800円の中国製に行ったのを
かれは見逃さなかった。
「あ,1万未満はいわば使い捨て車です。環境には良くないですねえ」
「そ,そ,そうですね。使い捨ては良くないなあ」

こうして,ぼくは34900円也のブリジストンの「パパチャリ」を買ったのである。
# by himenom | 2006-10-12 16:22

10月9日(月)快晴 秋の三連休

7日から,猛烈な風の第十堰で,川の学校が始まった。
徳島空港に講師のりんさんを出迎えに行ったら,羽田発日航機は,
あまりの強風に2度も着陸をやり直し,20分遅れで到着した。

川ガキたちと釣り場へ向かう途中,10センチほどのヨウジウオを見た。
吉野川では,中学生のとき以来の,なんと45年ぶりの対面だ。
玄さんによると,今年はジンタ(ヒイラギのこと)もいっぱいいる,とのこと。
これまたなつかしい魚(コッチン釣りのえさ取り)なのだ。

8日6時シュラフから這い出る,風は治まらない。
午前中,釣り場探しに飽きたこどもたちは寝てしまった。
昼から,第十堰の視察旅行にきた広島県の高校の先生6人のお相手。
夕方から事務所に帰り,住民運動の法律的検討,について話し合う。みんな,あまり好みではないが,活動基盤にかかわるので,絶対におろそかにできないのだ。

10月9日(月)快晴 秋の三連休_b0050788_21371653.jpg

9日の吉野川は,スコーンと快晴の秋空。
午前中,第十堰資料編集の方針を協議。
午後は,古い第十堰資料を探すべく,明治時代の新聞記事をコツコツと閲覧している仲間と,県立図書館で合流する。
夕方,東京に帰るりんさん,駒さんと川ガキ2人を,徳島空港に送る。

10月9日(月)快晴 秋の三連休_b0050788_21373231.jpg

第十堰下流の中州でカワウの集団漁を見た。
小魚の群れを浅瀬に追いつめて次々に補食する。
なかなかの迫力である。
# by himenom | 2006-10-09 21:44

10月2日(月)曇  国交省はなぜ議論に応じないのか

「吉野川流域住民の意見を聴く会 運営に不満の声続出ー双方向の議論を要求」
1日付の徳島新聞は、こういう見出しをつけた。

午後1時、107名の参加で始まった聴く会は、
冒頭からコモンズへの批判が噴出、波乱含みの展開となった。
終わったのは、午後7時。なんと6時間である。
出された意見は200を超え、なかでも
国交省の計画策定の進め方に対する、強い不満が噴出した。

この日国交省は、意見は聞き置くにとどめ議論はしない、という姿勢を通し、
コモンズは、住民の意見を引き出すのがファシリテータの役割、といい続けた。
これは何を意味するのだろうか。
住民意見は聴くだけ聞いた、という実績作りのために、結局のところ、
両者が役割分担しているということである。

会が終わりに近づいた頃、中身は何も言わなかった舘河川計画課長が、
「河川管理者の責任と権限」を大きな声で強調したのが、とても印象的だった。
ぼくは、それを聞いて、疑問がすうっと解けたように思った。
もはや国交省は、議論によって住民を説得できる自信がないのだ。

なぜなら、総合治水、環境目標、森林保全、縦割り行政打破、等々の住民の主張は正論であり、心ある河川技術者も真剣に考えている、難しいテーマに違いないからである。
だから、これらのテーマに正面から取り組もうとしない官僚たちに、議論で住民を説得できるはずはなく、「権限」を盾に取るしか自らの拠り所はなくなった、ということなのであろう。

おそらく国交省は、この日をもって第一クールの終わりとし、「意見聴取方式」を強引に既成事実化しようとしたいに違いない。さらにその既成事実をもって、「第十堰の検討」に踏み切るための条件と考えているのかもしれない。
もしそうなら、国交省はとんでもない見込み違いをしているのであり、住民はそんな方式で「第十堰の検討」を始めさせるわけはないのだ。少しは過去を学んだほうがいい。
# by himenom | 2006-10-03 02:04

9月28日(木)晴  「30日にぶっつけるか」

あさって9月30日はみんなが楽しみにしていた「吉野川まるあそび」の日だった。
それは5月の集中豪雨で延期となっていた大事なイベントだった。
しかも今回は久しぶりで第十堰でおこなうことになっていた。
吉野川に関係する多くの団体が集まり、ブース展示をおこなう。
ところが国交省は、なんとこの日に
吉野川流域住民の意見を聴く会」をぶっつけてきたのだ。

意見を聴く会の開催を、新聞に載せたのが9月21日だから、わずか9日前だ。
多くの人は、すでに週末の予定を入れてしまっている。
前回109名中12名しか意見を言えなかったことから追加開催したはずなのに、
意見が言えなかった参加者へ連絡さえもしていない。
しかも会場は一般になじみのない徳島大学工学部の教室だ。
わざわざ意見を出にくい条件を選んで開催しているように見える。
いったい国交省は何を考えているのか。

向こう30年間の吉野川の河川整備の計画をどんな方式で作るか。
国交省は、計画の議論をするための「流域委員会」の設置を拒否し、
各方面からの「意見聴取」をくりかえす方式で、河川整備計画を作るのだという。
この方式の最大の問題は,継続的な議論の場が保障されていないため、
住民意見を反映するかどうかはすべて国交省の腹ひとつ。住民関与の余地がないことだ。
おまけに、この方式は徹底して秘密裏に進められ、抜き打ちで発表された。
いまもなお十分説明しようとしない。
これが、国交省河川計画作りの先端現場である。

不思議なことに、今回、第十堰の検討は先送りされている。
その理由は、2年も前の史上最大洪水の解析ができていないからだという。
冗談をいってもらっては困る。2年間なにをやっていたのか。
解析はとっくに出来ているはずである。
先送りにした本当の理由は、23号台風洪水で第十堰の検証をすると、
第十堰の安全宣言をしなければならなくなる。それが怖いのではないか。
それが怖いのは、可動堰への強い未練があるからではないのか。

もし可動堰の再検討が、この方式で始まったらどうなるか、考えてもらいたい。
だから、9月30日は、たくさんの人に行ってほしい。
思っていること、疑問点、をいっぱい国交省にぶつけてほしい。
なによりも、議論の場が必要だ。
納得のいく応答を求め続けなければいけない。

「吉野川流域住民の意見を聴く会」
9月30日(土)13時~17時
徳島大学工学部共通講義棟6階
(徳島市南常三島町2-1)
# by himenom | 2006-09-29 01:20