8月4日(金)晴  あす吉野川流域住民の意見を聴く会

猛暑が続いている。ホントは先週の北海道の続きがあって,肝心の酪農学園大学のことは書いておきたくて,とりわけこんな暑いときにはいいのになあ,と残念なのだけれど,時間がない。野田知佑さんの最新刊「今日も友だちがやってきた」(小学館)もすばらしく,その紹介もしたいのだが,悔しいことに時間がない。「川の学校」と吉野川の魅力満載,とっておきの川遊びのノウハウも公開,これを読めば今年の夏休みが楽しくなること間違いなし,とだけいっておこう。
 
なぜそんなに,ばたばたしているかというと,あすは徳島市内で,国交省の「吉野川流域住民の意見を聴く会」というのがあるからである。上中下流の6会場でおこなう催しで,あすで5回目になる。なんのためかというと,国交省が今後30年間吉野川に手をいれる計画を作るにあたって「住民の意見を(一応)聴取しておこう」と考えたからである。「一応」とぼくが書き添えたわけは,住民参加の建前上こんな場も作らざるをえない,という国交省の態度が見え見えだからである。たとえば,国交省の計画素案は印刷物にさえなっていない。見たい人はHPで見ればよいという理由でもともと刷る予定はなかったというからひどい。ほとんどの住民は目にすることがないに違いない。むこう30年の吉野川の姿を決めるのにこれでいいのだろうか。
 
この会の性格を最も現しているのが「聴取」の一言である。吉野川の整備計画について住民と「議論する」のではなく住民から「意見聴取」をしたいということである。「議論の会」でなく「聴取の会」にしたかったのだ。国交省が,全国の一級河川109水系のうち約半数で設置し,ほぼ定着しかかった流域委員会を,今回あえて設置しなかった最大の理由はこの点にあるといってよい。国交省は住民と話し合い議論をしながら計画を作る,という方式はしたくないということである。そのために,この方式の発表は,最後の最後まで,秘密裏に進められた。なぜそうしたのか,国交省はいまなおまともに説明しない。
 
権限を持つ国から,地域ごとに分けて「意見を聴く」と言われれば,「いつも地元がお世話になっております。さらにお願いできますならわが地域に○○対策をどうかよろしく」の陳情合戦になっても不思議ではない。首長の意見を聴く会がまさにそうだった。過去4回の住民の意見を聴く会もそれに近い。国交省が力を入れなければいけないのは,住民に地域エゴを競わせるのではなく,子や孫に残したい大局的な視野で,住民から知恵を出してもらうことではないのだろうか。あすの会を「住民が陳情する会」にしてはいけない。

5日(土)午後2時~5時 徳島県建設センター(徳島市富田浜2-10)へどうぞ。
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by himenom | 2006-08-04 23:34
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