9月26日(月) 晴  13年前へ時間旅行


今日,東京から帰ってきた。タイムカプセルで13年前に時間旅行をしてきたような気分だ。
霞ヶ関の河川整備基本方針検討小委員会の結論は,「第十堰は治水上支障となる固定堰」だから放置できない,というものだった。

事務局である国交省から出された第十堰の基本方針の根拠資料は,「せきあげ,深掘れ,老朽化」昔懐かしい?ものばかり。住民に完璧に論破されたこれらの資料を,こっそりと霞ヶ関の会議室に再び持ち出して,あっというまに「対策が必要」という結論をまとめてしまったわけである。

この委員会の委員は,元農水省構造改善局次長の森田氏ほか,官僚がずらり,河川工学の委員はダム推進派がずらりと並んでいる。委員長の近藤徹氏は,なんと元建設省河川局長で,現在は(財)水資源協会理事長である。

代表的な委員の発言を,残しておこう。福岡捷二中大教授(雑誌「世界で」大熊孝教授と基本高水論争をしているダム推進派の河川工学者)
「ビジョン報告書を書いた人は,治水のあり方を知らない人でないか。私は河川工学者だ。第十堰を残すことは非常に問題。行政は住民グループに対し弱腰すぎる。」

かつてダム審で「可動堰が妥当」と言った辻本哲郎,鈴木幸一両教授も委員になっており,「原案妥当」と意見を述べた。

最後に近藤委員長が「私の専門は安全工学だ。第十堰は250年持ってきたかもしれないが,仮に1%でも危険性があるならばも認めるわけにはいかない。」そこで「原案を承認して河川分科会に送ることにする」とまとめた。

地元知事として出席した飯泉嘉門氏(代理下保修氏)も「原案でけっこうです」と言ったが,ちょうどあす県議会で吉田ます子さんの代表質問がある。今日の顛末をすべて見届けた吉田ます子さんが飯泉知事に質問する。午後4時予定。ぼくも傍聴に行くつもりだ。

どうも国交省は,この13年間からなにも学んでいないようだ。
もう可動堰は復活させない。
傍聴が終わったあと,市内で報告会を持ちたいと思っている。
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by himenom | 2005-09-27 01:45
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