武庫川で「緑のダム」の勉強会があった。
「緑のダム」に対する関心はここでも高く、西宮北口アクタ東館には百人近く集まった。 おどろいたのは質疑応答のテーマがすでに是非論を超えていたことだ。 多くの人が、どう政策化していけばよいか、をぼくに聞きたがったのである。 だが、これは内心ぼくのほうこそ質問したいテーマであった。 吉野川ではまだ手探りの域をでていないからである。 可動堰をめぐる政治的対立構造とか、縦割り行政とか、専門分野の研究の遅れとか、ついつい言い訳を考えている自分に気がついて、いかんいかんと苦笑いした。 このように武庫川で政策論への関心が高いのは武庫川流域委員会が活発に動いているためだ。流域委員の方々に話を聞いた。ユニークなのは、ここの流域委員会は河川整備基本方針についても議論していることである。つまり百分の一とかの治水安全度や基本高水流量など河川計画の骨格部分の議論に立ち入っているのである。 全国でもあまり例がないのではないか。 委員長の松本さんは「かんじんな部分にこそ住民がかかわらないとね」という。 そして「住民間の利害調整は行政しかできない」論を超えなければ、と言った。 今日の勉強会を主催した武庫川円卓会議の奥川さんも 「市民で研究費を集めて武庫川ダムへの対案を作った。県は住民の望む委員会方式を飲まざるをえなかったんですよ」と言った。 淀川流域委員会に続いて、ここでも新しいモデルができつつあるようだ。
by himenom
| 2005-03-13 02:15
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