第十堰老朽化の真実

27日国交省の第十堰の形状把握調査(第2回目の現地説明会)に行ってきた。
参加者は44人。住民だけでなく専門家もちらほら。今回のメインは堰の空洞化調査である。
まずレーダーで目星をつけた場所にコンクリートに穴をあけ、カメラを入れて中を見る。まあ内視鏡で胃の中をのぞくようなあんな感じだ。

調査結果を工事事務所の関谷課長と橋本徳大教授が解説する。以下要約すると、

「昭和40年以降の国が補修した場所(約9割)には空洞化はない。40年以前の補修箇所(約1割)には空洞化はある。だが平成5年の調査時からほとんど進行しておらず、昨年の連続洪水でもあまり変化はない。想像以上に安定度はよい。コンクリート強度も健全。河床も安定しているので隙間を詰めて補修できる。」

さらに翻訳するとこういうことだ。以前は「第十堰は老朽化が進み流失する恐れがある。部分的補修は不可能なので可動堰への全面改築しかない」と考えていた。しかしよく調べてみると補修を必要とする箇所は一部にすぎなかった。しかも傷んだ原因も第十堰ではなくて高度成長期の砂利採掘による河床低下だったので現在は解決している。第十堰の安定度は高い。よって全面改築しなくてもよい。

ぼくは思わず目をつむった。あのときぼくも同じことをいっていたなあ。7年前の「第十堰老朽化b0050788_0302613.jpgの真実」というシンポジウムを思い出したのである。さて3月中に国交省は調査結果をまとめ、次は補修計画づくりにはいる。類例のない文化遺産として、21世紀の河川技術のモデルとして、第十堰にふさわしい補修計画をたてるために、住民はさらにまた一踏ん張りしなくてはなるまい。


                               早春の吉野川堤防
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by himenom | 2005-03-01 00:33
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